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〒895-0074 鹿児島県薩摩川内市原田町2番46号

消化器内科

はじめに

消化器内科は8名の常勤医より構成されており、消化器疾患全般にわたる幅広い診療を行っております。特に消化器内視鏡による精密検査・治療は診療の中心となっております。内視鏡室スタッフは9人(看護師8人、助手1人)で構成されており、健診内視鏡検査から専門内視鏡検査・治療、さらに緊急内視鏡にも対応しています。

消化器内科の特徴

消化器疾患は咽頭・食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肛門までの消化管領域に加え、肝・胆・膵領域を含めた広範囲の領域にわたります。急性・慢性疾患の他、良性疾患、良性ながらも難治性疾患、癌をはじめとした悪性疾患など多岐にわたるため、多種の機器・装置を用いて診断、治療を行っています。
 診断については放射線科、臨床検査部と協力しながら、CT、MRI、エコーをはじめとした画像診断に加え、最新の消化器内視鏡設備による診断を行っています。消化管における診断では、拡大内視鏡とNBI(Narrow Band Imaging)という特殊光を用いて癌、非癌の鑑別が可能となってきており、幸いにも早期癌の段階で発見された場合は、お腹を切らず癌を粘膜ごと摘出する治療(粘膜切除術、粘膜下層剥離術)を行うことが可能です。また、肝胆膵領域については、発見されにくいとされる膵臓癌、胆道癌(胆嚢癌、胆管癌)に対して超音波内視鏡検査(EUS)を積極的に用いることで消化管のすぐ後ろにある膵臓や胆道系領域を細かく観察するとともに、病変があれば針生検を行うことで早期癌の発見、確定診断を行っています。良性疾患である総胆管結石、胆嚢結石に対する内視鏡治療については、当院は鹿児島県内でも有数の治療件数を誇っており、最近では術後再建腸管における総胆管結石についても、ダブルバルーン内視鏡という特殊な内視鏡を用いることで治療が可能となっています。
 また、難治性炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎、クローン病患者は本邦において右肩上がりに増加しており、重症の場合は免疫調節剤や生物学的製剤をはじめとする専門性の高い診療が必要となりますが、当科ではこれらの疾患についても対応しています。
 なお、進行癌であった場合にも、他科と協力しつつ手術療法、抗癌剤を使用した化学療法、放射線療法、さらにこれらを組み合わせて、その患者さんにとって最も効果的な治療を提供しています。
 また、先進医療をはじめとしたより高度な専門治療が必要な患者さんに対しては、鹿児島大学消化器内科と連携して、最新の治療が提供できる体制を整えています。
 地域開業医の先生方とは、当科主催の研究会等を定期的に開催しており、情報交換を行うことで交流を図っています。また、地域連携室を通じて、当科への紹介・入院がスムーズに行われ、退院後はまた地域の先生方に引き続き診療して頂けるような病診連携システムを構築しています。

緊急内視鏡

最も多いのは吐血・下血を伴う貧血に対する上部消化管内視鏡検査です。出血部位があれば止血術を行いますが、エタノールやエピネフリン添加高張食塩水の局注、止血クリップの他、高周波装置を用いた止血術が可能となっています(図1)。

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特殊光(狭帯域光)観察:NBI(Narrow Band Imaging)

通常の光(白色光)では一見正常にみえる粘膜でも、癌の場合はNBI観察にて茶褐色領域として認識されるため、癌の早期発見に役立ちます(図2)。

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内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

1990年代後半に早期胃癌に対するESDが報告されて以降、内視鏡的粘膜切除術(EMR)に変わり急速に普及しています。現在、本邦では食道、胃、十二指腸、大腸の早期癌、腺腫に対して保険収載されています(図3)。

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超音波内視鏡下吸引針生検(EUS-FNA)

当科では膵臓と胆道(胆嚢・胆管)の診断や治療のために超音波内視鏡(EUS: Endoscopic Ultrasonography)を主な精密検査として用いています。とくに最近増加傾向のある膵癌の診断においてEUSは不可欠な検査となっており、超音波内視鏡ガイド下吸引針生検(EUS-FNA: EUS-guided fine needle aspiration)を行い、組織による確定診断が可能となりました(図4)。

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ダブルバルーン内視鏡下逆行性膵胆管造影検査・治療(DB-ERCP)

屈曲した小腸への挿入を可能にしたダブルバルーン内視鏡を使用することで、術後再建腸管を有する胆膵疾患に対する検査・治療が可能となりました(図5)。

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指導体制・方針

当院は日本消化器病学会専門医制度認定施設、日本消化器内視鏡学会指導施設であり、若手医師の育成の役割も担っています。当科では消化器領域全般の疾患に高度の知識と技術をもって対処できる消化器内科の総合医を育てることを目標としています。多種多様にわたる消化器疾患に対しての診療を毎日行いながら毎週1回、英文抄読会や外科・放射線科・病理部との合同カンファレンスを行っており、幅広い知識を習得することができます。
 また、学会参加や発表も積極的に行うことで、当科からの発信を行うとともに最先端の知識、技術を習得しています。

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