TEL 0996-23-5221 FAX 0996-23-9797

〒895-0074 鹿児島県薩摩川内市原田町2番46号

令和6年度 済生会川内病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 441 113 83 160 312 606 1079 1785 1058 289

年齢階級別集計については60歳以上が約69%を占めており、地域的に高齢者が多いことから半数以上を占めています。また、当院は小児科、小児泌尿器科、小児外科と小児医療にも貢献しており、10歳未満の患者も多い結果となっております。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 278 2.50 2.57 0.36 69.47
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 181 10.52 8.88 8.84 76.56
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 82 20.02 13.77 10.98 69.26
06007xxx9907xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等27あり 64 3.89 5.53 0.00 72.41
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 62 16.27 16.40 22.58 85.10

内科では大腸ポリープを内視鏡を使用し粘膜切除する入院が最も多くなっています。その次は胆管炎や総胆管結石・胆道の悪性腫瘍などの胆道系疾患に対する、内視鏡治療(ERCP)の入院の症例が多くを占めており、侵襲性が少なく高齢の方にも多く行われています。


小児科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 63 5.95 6.22 0.00 2.92
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 58 5.91 5.61 0.00 4.74
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 52 4.94 6.98 0.00 4.77
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病なし 34 4.68 8.02 0.00 1.65
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 32 4.06 5.55 0.00 5.66

小児科で最も多い症例はRSウイルスなどのウイルス感染による気管支炎です。次いで、細菌性肺炎、ウイルス性肺炎の順となります。年齢層として幼児期の患者が多く、4日程度で退院しています。公的中核病院として地域の医療機関と連携し、小児医療の推進に取り組んでいます。


外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 134 3.50 4.64 7.46 62.56
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 110 3.41 4.42 0.00 62.91
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 83 7.37 7.05 2.41 68.53
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 49 6.20 4.54 2.04 74.14
060035xx99x7xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等27あり 46 3.26 4.30 0.00 71.17

外科での1、2、5位は大腸癌に対する化学療法(抗癌剤治療)の入院症例となっており、がん診療連携拠点病院として悪性腫瘍の治療に積極的に取り組んでいます。3位は胆のう炎や胆のう結石に対して、手術で胆のうを摘出し治療する入院となっています。4位は鼠径ヘルニアに対して手術をして治療する入院となっています。


皮膚科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx99x40x 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 22 4.41 8.80 0.00 68.00
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 21 4.48 3.77 0.00 53.19
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 17 15.12 12.98 5.88 54.65
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 14 14.00 9.33 14.29 72.79
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 13 6.69 6.92 0.00 83.62

皮膚科では良性・悪性腫瘍の摘出・切除を行う外科的治療に加え帯状疱疹や蜂窩織炎等に対する内科的治療など様々な治療を行っております。内科的治療に関しては内服薬に加え、抗生剤や抗ウイルス剤の投与を行っており、皮膚潰瘍・褥瘡・術後創部などに関しては軟膏処置に加えVAC療法と呼ばれる局所陰圧閉鎖処置や植皮術等も行っており、一日も早い治療促進・症状改善を目指しております。


泌尿器科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 86 2.27 2.45 0.00 71.15
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 82 7.93 6.81 1.22 77.11
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 62 6.65 5.16 3.23 66.11
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 60 13.33 11.11 1.67 70.20
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 33 10.88 13.66 18.18 63.03

泌尿器科では、前立腺針生検における検査入院が最も多い症例となっており、次いで、膀胱癌に対する経尿道的膀胱悪性腫瘍手術、レーザーを使用し尿管結石などを除去する経尿道的尿路結石除去術を行う症例となっています。
診断・治療の全てを当院で行い、検査入院においては1泊2日、手術においては膀胱癌、尿管結石については約1週間、前立腺癌は約2週間の期間で治療を行います。
がん診療連携拠点病院として手術に加え、化学療法、放射線療法といった様々な「がん治療」を地域の病院と連携して行っております。


産婦人科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120010xx99x30x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 77 4.66 4.12 0.00 57.09
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 56 5.59 4.07 0.00 55.34
12002xxx02xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 34 3.03 2.92 0.00 46.74
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 28 11.5 9.2 0.00 53.46
12002xxx03xxxx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮内膜掻爬術 25 1.36 2.69 0.00 58.88

産婦人科で最も多い症例は、卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍に対する化学療法のための入院となっております。当院はがん診療連携拠点病院として、悪性腫瘍に対する化学療法や手術等にも積極的に取り組んでおります。次いで子宮頸・体部の悪性腫瘍に対する化学療法、卵巣腫瘍や子宮筋腫での手術目的の入院となっております。
また、当院は周産期母子医療センターに指定されており、妊産婦・新生児の管理入院など、地域の産科・婦人科の中核的な役割を担っております。


小児外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 10 3.00 2.73 0.00 4.00
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 2.96
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 5.32
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 9.49
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 8.00

小児外科では、鼡径ヘルニアが最も多い症例となっております。その他、停留精巣や虫垂炎の入院となっております。虫垂周囲膿瘍を伴う虫垂炎では、在院日数が比較的長い傾向にありますが、ほとんどが3日前後の入院であり、幼児の身体的・精神的負担を少しでも解消すべく、短期的治療を行っております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 26 15 156 1 8
大腸癌 14 14 23 12 708 1 8
乳癌 38 23 40 1 8
肺癌 1 8
肝癌 25 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

上記は5大癌について、初発患者は、UICC(国際対がん連合)が定めたStage分類で集計し、再発患者は期間内の患者数を集計しています。初発とは、当院において悪性腫瘍の診断や初回治療を実施した人数を指します。患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)を表記しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 15 8.33 54.33
中等症 74 15.53 81.34
重症 15 11.73 82.40
超重症
不明

上記は当院で肺炎で入院された患者さんをA-DROPスコアを用いて重症度別に集計しました。A-DROPスコアとはA(年齢)、D(脱水)、R(経皮的動脈血酸素飽和度)、O(意識障害)、P(収縮期血圧)で構成されており、該当する項目が多いほど重症度が高くなります。当院では中等症の肺炎の患者さんが多くなっています。患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)を表記しています。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内
その他

脳梗塞と呼ばれる上記疾患の患者さんを発症日数別に集計しています。3日以内だと急性期、その他は慢性期を指しています。患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)を表記しています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 247 0.4 1.24 1.21 69.12
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 181 3.98 10.87 9.94 77.78
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 37 2 6.03 10.81 72.43
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 34 0.65 2.65 0.00 71.71
K654 内視鏡的消化管止血術 30 2.47 11.4 16.67 74.67

当院の内科は、消化器の専門医が多く在籍しており、消化器の内視鏡手術が上位を占めております。1位は大腸のポリープや早期癌に対して行われる内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術で、病変の早期治療に努めています。また、胆管炎や総胆管結石などの胆道系疾患に対して行われる胆道ステント留置術や十二指腸乳頭切開術も多く行われています。


外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 87 0.94 5.54 2.30 68.98
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 37 1.30 3.32 0.00 65.03
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 34 3.71 16.00 8.82 72.21
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 27 1.11 4.19 3.70 77.15
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 26 0.85 4.92 0.00 48.00

外科での1位は腹腔鏡で行う胆のう摘出術が最も多くなっています。胆のう結石や胆のう炎が原因で行われる場合がほとんどです。2位は乳癌に対する悪性腫瘍切除術、3位は結腸癌に対する悪性腫瘍切除術となっており、がん診療連携拠点病院として悪性腫瘍の切除手術に積極的に取り組んでいます。4位は鼠径ヘルニアの根治術です。5位は虫垂炎に対して腹腔鏡で虫垂を切除する手術です。


皮膚科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 14 0.14 5.43 0.00 82.93
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm以上4cm未満
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm未満
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3cm未満
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3cm以上6cm未満

皮膚科で最も多く行われる手術は皮膚悪性腫瘍切除術です。
悪性腫瘍以外にも良性腫瘍の摘出・切除も行っており、腫瘍の大きさ・部位問わず様々な手術・治療を行っております。
腫瘍の大きさや部位にもよりますが、大体が局所麻酔下にて手術を行い、1泊2日もしくは2泊3日にて退院となります。


泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 89 1.44 5.55 1.12 76.96
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 64 0.41 9.89 10.94 71.22
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 62 1.45 4.26 3.23 66.77
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 60 1.48 10.85 1.67 70.20
K797 膀胱内凝血除去術 23 0.04 10.39 17.39 84.35

泌尿器科で最も多く行われている手術は膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的)です。尿道から内視鏡を挿入し、腫瘍を切除します。開腹手術に比べて侵襲性が低く、手術時間も短時間になります。次いで、尿管にステントを留置する経尿道的尿管ステント留置術、内視鏡とレーザーを用いて尿路結石を細かく割り、取り出す尿路結石除去術(経尿道的)となっております。手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)による前立腺癌に対する腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術なども多く行っております。


産婦人科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867 子宮頸部(腟部)切除術 35 1.00 1.03 0.00 46.83
K877 子宮全摘術 32 1.00 10.41 0.00 55.97
K861 子宮内膜掻爬術 30 0.00 0.37 0.00 56.00
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 27 0.85 5.19 0.00 46.96
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 23 1.61 8.91 0.00 54.74

産婦人科で最も多い手術は、子宮頸部異形成に対しての子宮頸部切除術となっております。
次いで子宮筋腫や子宮腺筋症に対しての子宮全摘術が多く行われております。また、腹腔鏡を使用した子宮附属器腫瘍摘出術は開腹手術よりも低侵襲であるため、入院日数も短期となります。
その他、開腹での子宮附属器切除術や内膜掻爬術など行っております。


小児外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K836 停留精巣固定術
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの

停留精巣に対し、精巣を陰嚢に固定する停留精巣固定術が最も多い手術となります。次いで多いのが鼡径ヘルニアに対して行う鼡径ヘルニア手術です。開腹、腹腔鏡下ともに多く行われております。腹腔鏡下での虫垂切除術も多く行っております。小児外科においてほとんどの患者さんが術後翌日には退院しております。


小児科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの

内視鏡で行う消化管出血への止血術が多くなっております。腸管の一部が連続する腸管内に陥入し血行障害を起こす「腸重積症」に対し、非観血的に整復する「腸重積症整復術」も行っております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 15 0.25
異なる 17 0.29
180010 敗血症 同一 14 0.24
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 23 0.39
異なる

最も医療資源を投入した傷病名が上記に該当する患者さんで、更に入院契機傷病名と同一か異なるかで集計しています。患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)を表記しています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
625 572 91.52%

肺血栓塞栓症とは、肺動脈に血液の塊である血栓が詰まる病気です。いわゆるエコノミークラス症候群として知られています。
多くの場合は、下肢の静脈に形成された血栓が血流に乗じて肺まで運ばれることで発症します。手術後や脳梗塞後などに、長期間の臥床を余儀なくされると、下肢を動かすことが少なくなるため、肺血栓塞栓症を発症するリスクがあり、適切な予防が重要となります。
当院では、入院され手術をされた患者さんに対し高い割合で弾性ストッキングの着用やフットポンプ装着で予防対策を実施しております。

血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1112 618 55.58%

血液培養は通常2セット以上取ることが推奨されています。2セット取ることで、コンタミネーション(常在菌の混入)かどうか判断しやすく、精度向上につながり見落としを防ぐことができます。当院では、実施率が約56%となっており、さらなる実施率向上を目指しております。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
578 433 74.91%

近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因となることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。

転倒・転落発生率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
58266 166 2.85‰

入院中の患者の転倒やベッドからの転落は原因として、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなど様々なものがあります。転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
58266 5 0.09‰

入院中の転倒・転落の原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる
身体的なものなどさまざまなものがあります。転倒・転落による傷害発生事例(レベル3b以上の事例:骨折など)の件数は
少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それら
の事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード

全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
859 859 100.00%

現在、細菌感染を起こしていないが、手術後の感染をできるだけ防ぐために、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与と言います。開胸、開腹を伴う手術等は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、手術後の感染を抑えることが期待されています。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
53478 20 0.04%

褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の一つとなっています。褥瘡は患者のQOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治療が長期に及ぶことによって、結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード

65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
3703 3300 89.12%

早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善につながります。

身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード

退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
58266 1153 1.98%

身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生じさせる可能性もあるため、代替方法が見いだされるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。

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